企画・特別展

雪村 -常陸に生まれし遊歴の画僧-

 

会期|令和7年2月15日(土)~4月6日(日)

戦国時代を代表する水墨画家・雪村周継(せっそんしゅうけい)は、常陸国(現茨城県の一部)に生まれたとされます。後半生には小田原や鎌倉を訪れて画才を磨き、晩年は会津や三春を往来しながら数多くの傑作を生み出しました。

彼は、絶え間ない戦乱の時代に、京都から遠く離れた東国で活動し、独自の画境を切り開きました。それは雪舟のように中国に渡ることはなく、武家の出自を負った画僧として山野を遊歴して培われたものです。半生を過ごした常陸の地をはじめとして、東国の風土や文化的土壌が雪村の画業や人格の形成に大きな影響を与えたと考えられます。

本特別展では、今なお国境をも超えて広く人々を魅了する雪村の名品を一堂に会し、飄々とした筆致が描き出す水墨画の世界をご覧いただきます。

チラシ(PDF)はこちら

 

関連イベント


(1)講演会

①「雪村はどこからきて、どこへ行ったのか」
講師:橋本 慎司 氏(栃木県立美術館副館長兼学芸課長)
日時:3月8日(土) 午後2時~午後3時30分

 

②「雪村-「絵画の時代」に生きた人」
講師:相澤 正彦 氏(海の見える杜美術館長・成城大学名誉教授)
日時:3月22日(土) 午後2時~午後3時30分

※①、②ともに会場:茨城県立歴史館 講堂 定員:150名(当日午前11時より整理券配布、先着順、要入館券)

 

(2)日曜歴史館「雪村周継の画業と名品の魅力」

日時:3月2日(日) 午後2時~午後3時30分
担当:蔀 政人(当館学芸員)
会場:茨城県立歴史館 講堂 定員:150名(事前申込優先(当日受付可)、先着順)

申込はこちら

 

(3)ギャラリートーク

日時:2月24日(月・祝)、3月20日(木・祝) 各回共に午後2時~午後3時
担当:蔀 政人(当館学芸員)
会場:特別展展示室(申込不要、要入館券)

 

(4)ワークショップ「西ノ内和紙の繊維で絵を描こう!」

日時:3月16日(日) 午後1時30分~午後3時30分
協力:紙のさと
会場:茨城県立歴史館 講堂
定員:20名(要事前申込、人数超過の場合抽選)
対象:小・中学生(保護者同伴可)
参加費:1,300円
申込期間:令和7年1月17日(金)~2月21日(金)必着
申込方法:ホームページ申込フォーム、往復はがき(イベント名、住所、氏名、電話番号)

申込はこちら

 

主な出陳資料


雪村周継筆 葛花、竹に蟹図 群馬県立近代美術館 戸方庵井上コレクション

 

雪村周継筆 列子御風図 公益財団法人アルカンシエール美術財団 原六郎コレクション