いにしえのピアノ

「いにしえのピアノ」とは

旧水海道小学校本館ピアノ室で保管。スタインウェイ&サンズ社製のグランドピアノとしては、確認される限り国内最古のピアノ(2025年、製造から160年)

 

慶応元(1865)年、アメリカ・ニューヨーク市のスタインウェイ&サンズ社で製造されました。製造番号は11013番です。

昭和7(1932)年12月、現在の常総市立水海道小学校が同校講堂の完成を記念して、東京の楽器店から、同校後援会の寄付金と町の予算を合わせ、1,200円で購入しました。同校では音楽の授業や各種の儀式、音楽会などにこのピアノを活用してきました。また同年に片野次郎平先生が音楽教育の一環として「金の鈴合唱団」を作ったり、その後、同校が各種の音楽コンクール等において素晴らしい成績をあげたりしたことも、このピアノの存在によるということです。

昭和50(1975)年、このピアノは同校から当館に寄贈され、翌年から旧水海道小学校本館の展示室において展示されてきました。

平成2・3(1990・1991)年、ピアノの全面修復がなされました。平成4(1992)年10月18日には、修復記念コンサートが当館講堂で開催され、当時をしのばせる音色が蘇りました。 現在は、校外学習等で訪れた学校団体への解説や、いにしえのピアノ演奏体験・歴史館ピアノコンサート等の各種イベントにおいて活用されています。

 

歴史館コンサートの様子

 

いにしえのピアノ来歴年表

 

さらに詳しく知りたい方は・・・

川俣正英「洋楽導入期輸入ピアノの軌跡―1865年アメリカ製グランドピアノを事例に―」『茨城県立歴史館報第23号』(平成8年)

 

 

 

旧水海道小学校本館のピアノ室で保管している「いにしえのピアノ」が、今年製造から160年となることを記念して、様々なイベントを開催します。

 

2025年|今後のピアノイベント

11/22(土) 秋のストリートピアノ

12/13(土) 160年記念ピアノコンサート