特別展「那珂湊反射炉」ご質問への回答

Q 反射炉が建設された藩などの特徴


 反射炉が設置されたところは、大半が薩摩・長州など西南雄藩か、幕府・水戸藩など徳川氏関係のところです。反射炉の建設・操業には高度な技術と莫大な費用が必要です。それに応じられるだけの財力・技術力があるところでのみ、事業化されたとみられます。

 

Q 大砲に孔を開ける方法について


 反射炉で熔解された鉄は、大砲の鋳型に流し込まれます。このとき、大砲には砲弾が通る孔はありません。柳沢村の錐入場に持ち込み、砲身を水車の動力で回転させながら前に送ります。そして、固定された鋼鉄の切歯にて少しずつ削り込んで、孔を開けていくのです。

 

 

Q 反射炉内の燃料と原料、大砲の穴を開けるの仕組みについて


A 反射炉の燃焼部にて、燃料(木炭・石炭・コークスなど)と鉄材を離して置きます。
燃料内の不純物が、鉄に混ざり込まないようにするためです。
燃焼すると熱風・燃焼ガスだけが、ドーム状の壁に反射して鉄材にあたり、鉄を溶かします。
溶けた鉄は炉内の斜面を流れ、湯口から下に落ちます。そして、湯口の下の大砲の鋳型に流し込まれます。
大砲に穴を開けるには、大砲の砲身を水車の動力で回転させます。そして、固定した切刃で少しずつ内部を削っていきます。

 

Q No45 立原杏所 那珂湊口晩望図 の落款について


A 次のような落款があります。
那珂湊口晩望
文化庚午花月(文化7年・1810)
立原公遠写 朱白連印「立原」「任」
※公遠は号

◎参考文献
茨城県立歴史館 特別展『立原杏所とその師友』図録 2010年