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日曜歴史館「元治元年の徳川慶喜」

3月の天狗党挙兵と7月の禁門の変。幕末の元治元年(1864)は、尊王攘夷を掲げる東の水戸藩急進派と西の長州藩が引き起こした、この相互に関わりを持つ二つの事件が社会に大きな不安と動揺を与えた年でした。

この年、禁裏(御所)守衛総督として当時の政局の中心地・京都の治安を預かる立場にいたのが、水戸徳川家に生まれ、両藩とは浅からぬ縁で結ばれた徳川慶喜(後の15代将軍)でした。禁門の変では長州軍を王城の地から撃退することに成功した慶喜は、当初7回にわたって同軍に鎮撫の使者を送り武力衝突を回避しようとしています(渋沢栄一編『徳川慶喜公伝』)。

その数か月後、水戸藩士武田耕雲斎を総大将として西上の途にあった天狗党一行は、越前新保(現、福井県敦賀市)で追討軍の前に降伏を決します。これに先だって慶喜も、勅許(天皇の許可)を得て軍勢を率い、天狗党軍の足音が聞こえつつある琵琶湖沿岸まで出陣していました。

本講座では、この年を震撼させた二つの事件と慶喜との関わりを、当時の緊迫した政治的状況の中で読み解きます。

 

日時|令和8年1月11日(日) 14:00~15:30
講師|当館 由波 俊幸
会場|当館講堂
定員|先着150名
対象|高校生以上
申込方法|申込フォーム、来館、往復ハガキ(講座名・住所・氏名・電話番号記入)

※令和7年9月2日(火)より申込受付中
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