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〈企画展(アーカイブズ展)関連〉連続講演「常陸が天下をゆるがし信長をうごかす-絹衣相論と史料編纂所所蔵史料-」

 天正年間(1570年代)、常陸国(茨城県)の天台宗僧と真言衆僧のあいだで、絹衣という法服の着用をめぐる争いが起きました。この争いはかつて天文24年(1555)に後奈良天皇の勅裁により天台宗の勝利で決着していましたが、天正年間に再燃し、真言宗側が裁決を覆す事態に至ります。納得しない常陸の天台宗僧たちは、あらためて朝廷・公家や、京都の天台宗の高僧に訴え、巻き返しを図ります。最終的には、こうした絹衣着用の是非をめぐる朝廷の混乱ぶりに織田信長が懸念を抱き、てこ入れに動く事態に立ち至りました。

 史料編纂所が以前から所蔵していた文書や近年購入した文書のなかに、この争いに関わるものが含まれていることがわかりました。ここではそれらを紹介しながら、常陸の天台宗僧・真言宗僧の争いが朝廷や信長を巻き込んで大問題化してゆく様子を話してまいりたいと思います。

日時|令和8年2月22日(日) 14:00~15:30
講師|金子 拓 氏(東京大学史料編纂所・中世史料部門・教授)
定員|先着150名[事前申込制、要入館券]
会場|当館講堂

申込期間|令和7年10月28日(火)9:30~定員に達し次第終了
申込方法|申込フォーム・来館・往復ハガキ(講座名・住所・氏名・電話番号記入)

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> 企画展(アーカイブズ展)「史料を集め、伝え、そして編む」

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