イベント・講座

日曜歴史館「藤田東湖と女性たち」

本講座で主に取り上げるのは、藤田東湖の母の梅、妹の雪・益(嘉能)・幾、妻の里です。東湖が母・妹・妻とやりとりした書状、息子・建次郎の回想録、妹たちの和歌などをもとに、東湖の女性観、女性たちが果たした役割、水戸藩の藩政改革や幕末の動乱が女性たちに与えた影響などを明らかにしていきます。

藤田家の女性たちというと、母の梅が安政の大地震で東湖に救出され、東湖が犠牲になったこと以外はあまり知られていません。実は東湖は、姉妹4人のみで男兄弟がなく「女のみ数多ありて残念残念」と嘆いていました。しかし、母・妻・姉妹ら女性たちの力なくして、決して東湖の活躍はありませんでした。

また、一概に武家の女性といっても、藤田家の女性たちはそれぞれ個性豊かでした。東湖に「それだから御女児様方には困り申し候」とお説教された母・梅の行動とは・・・?寡黙な妻・里の楽しみとは・・・?実家で暮らす妹・益の切なる願いとは・・・?女性たちの行動や心性に目を向けると、現代に生きる私たちにも通じること、共感できることが多々あります。先行研究でたくさん使われてきた史料でも、女性に着目して読み直すことで、これまでとは違った幕末維新史が見えてきます。

東湖の妹・益が母・梅に送った和歌(当館蔵 藤田道子家史料)

東湖の妹・益が母・梅に送った和歌(当館蔵 藤田道子家史料)

 

日時/令和6年2月9日(日) 14:00~15:30
担当/当館 長谷川 良子
場所/当館講堂
定員/150名(事前申込制・先着順)
対象/高校生以上

応募方法/以下の方法でお申し込みください。 ※9月1日(日)より申込受付開始
・ホームページの申込フォーム
・往復ハガキ
・来館


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