企画展
博物館でツーリズム!!-江戸時代の旅日記をたどるー
旅が大衆化した江戸時代、現在の茨城県域からも多くの人々が日本各地に旅立ち、
また当地にも多くの旅人が訪れました。
その目的は、寺社参詣、名所旧跡めぐり、巡礼、湯治など自発的なものだけではなく、
藩の御用、随行、従軍など非自発的なものまで様々でした。
本展示では、旅を「住む土地を離れて一時他の場所に行くこと」と幅広くとらえ、
茨城ゆかりの旅日記を中心に、
旅行案内書や地誌、絵図や絵画などの
関連資料とともに紹介していきます。
出陳一覧
出陳一覧(PDF)ダウンロード展示構成
第1章西国へ向かう旅
本章では、江戸時代に大流行した伊勢参宮や西国巡礼の旅、地理学者・長久保赤水の長崎への藩御用の旅など、西国方面への旅日記をご紹介します。茨城県域から西国方面をめざす場合、多くの旅人は往路で東海道を利用しました。その東海道五十三次を題材にした工芸品なども併せて展示します。
第2章陸奥(みちのく)へ向かう旅
本章では、多くの歌人や俳人が憧れた松島への旅、出羽三山への巡礼の旅、水戸藩士・小宮山楓軒の湯治の旅、探検家・間宮林蔵の樺太の旅など、陸奥方面への旅日記をご紹介します。そのなかで、茨城県域から陸奥へ向かう旅人が利用することの多かった岩城相馬街道の道中の様子についても触れていきます。また、陸奥を訪れた旅人の多くが立ち寄った松島や勿来関(なこそのせき)を題材にした絵画や工芸品なども併せて展示します。
第3章江戸近郊の旅
本章では、1ヶ月以上を要した西国への旅や陸奥への旅に対し、藩主夫人と奥女中らで出かけた隅田川の花見など江戸市中の日帰り旅と、江戸から10日前後で往復できる庶民の大山参詣や水戸藩主・徳川斉昭の日光社参など、江戸近郊の旅日記をご紹介します。また、江戸の名所を描いた双六などの資料を併せて展示します。
第4章茨城をめぐる旅
本章では、鹿島・香取・息栖の東国三社をはじめとする利根川下流域、八溝山や佐白山などを含む坂東三十三観音札所、水戸や太田など、茨城県域が目的地の一つである旅日記をご紹介します。そのなかで、物忌館(ものいみやかた)・高天原(たかまがはら)・浮島など近代化の過程で失われたり大きく形を変えたりした場所に着目し、絵画や絵図などの関連資料を併せて展示します。また、利根川下流域 の旅に欠かせない舟運についても触れ、船の模型や絵画などを併せて展示します。
第5章幕末の動乱と旅
本章では、藩主謹慎に伴う奥女中らの国許水戸への帰国、朝廷への歎願、戊辰戦争に伴う上京や北越への従軍など、幕末の政争や動乱に端を発した旅の旅日記をご紹介します。
VRとARで江戸時代の旅を追体験!「奥女中・沢宣子とたどる
水戸街道の旅」
会期中、展示室内に
VR・AR体験コーナーを設置します。
ぜひご参加ください。
関連イベント
展示解説
| 開催日 | 12月13日(土)、12月26日(金)、1月12日(月・祝)、1月21日(水) |
|---|---|
| 時 間 | 各日①10:00~10:30、②13:00~13:30 |
偕楽園割引
★偕楽園の「僊湖暮雪碑」と一緒に写真撮影した方は、画像提示で歴史館入館無料になります。
- 「僊湖暮雪碑」の場所は「偕楽園・弘道館パンフレット」の園内図に記載されています。
- ご自身と石碑の両方が写るように撮影してください(複数名でも可)。
- 展示期間中であれば、撮影日と歴史館入館日が別日でもかまいません。
- 撮影した画像を歴史館総合案内でご提示ください。
- 展示をご覧になった後、無料入館者用アンケートをご記入ください(必須)。
★歴史館に入館された方は、歴史館入館券(半券)提示で偕楽園入館料が団体料金になります。
- 茨城県民の方はこの期間の偕楽園入場料は無料です(他県からご来園の方が対象です)。
★詳細をご確認の上、ご参加ください。
開催概要
アクセス
| 交通機関 | JR常磐線水戸駅下車、北口4番バス乗り場から「桜川西団地」行きな ど偕楽園方面行き乗車約10分、「歴史館偕楽園入口」下車、徒歩2分 |
|---|---|
| 自動車 | 常磐線自動車道水戸ICから約7㎞、15分 |